ジークンドーの継承者として知られ、YouTube「ワンインチチャンネル」でも高い人気を誇る武術家・石井東吾さん。
圧倒的なスピードと理論的な技術解説で、「本物の武術家」「説明が分かりやすい」と多くの支持を集めています。
そんな石井東吾さんについて調べていると、
- 「ジークンドージャパンを除名されたって本当?」
- 「破門ってどういうこと?」
- 「実は弱いという噂もあるけど…?」
と、少し気になるワードを目にした人もいるのではないでしょうか。
実力派として評価される一方で、なぜ“除名”や“破門”といった強い言葉が出てくるのか。
そして現在はどんな立場で、どのように活動しているのかも気になりますよね。
そこで今回は、石井東吾さんがジークンドージャパンを除名された理由を中心に、破門と呼ばれる背景、現在の活動状況、さらには「弱いのでは?」という噂の真相についても、分かりやすく整理していきます。
一方的な噂や誤解だけで判断するのではなく、事実と経緯を踏まえて見ていくと、また違った姿が見えてくるかもしれません。
それでは、さっそく詳しく見ていきましょう。
石井東吾の除名の理由は?破門された?
まず結論からお伝えすると、石井東吾さんは破門ではなく「除名」という形で、所属していた
JEET KUNE DO ASIA / JAPAN(ジークンドージャパン)から外れています。
2025年2月28日、組織の公式サイトにて、
群馬支部長(池袋・大宮含む)石井東吾は、諸事情により除名処分となり、指導道場はすべて閉鎖
と発表されました。
ただし、この時点では具体的な違反内容や理由は一切明記されていません。
後日、詳細を動画で公開するとされていましたが、明確な理由については現在も公式には語られていないのが実情です。
除名後、石井東吾本人はどう語っている?
除名後に投稿されたYouTube動画で、石井東吾さんは自らの言葉で状況を説明しています。
その中で語られていたのは、
- ジークンドージャパンで 25年間活動してきた
- 「自分一人でどこまでやれるのか試したい」という思いがあった
- 今後は「ジークンドー家」という枠にとらわれず、武術家として活動していく
- 新しい流派を立ち上げるつもりはない
という、かなり前向きで落ち着いた内容でした。
また、師匠であるヒロ渡邉先生に対しては、
感謝しかない
と語っており、やめる際にもきちんと挨拶をしたそうです。
そのときヒロ渡邉先生からは、
何か悩んだことがあったら、いつでも相談に来なよ
という、温かい言葉をかけてもらったとも明かしています。
このエピソードを見る限り、感情的な決裂や喧嘩別れという印象はほとんどありません。
ヒロ渡邉師父は除名についてどう語った?
除名後、坂口拓さんの動画にヒロ渡邉師父が出演し、この件について触れています。
ここでも具体的な除名理由は明言されませんでした。
ただし、印象的だったのが「守破離(しゅはり)」という言葉です。
ヒロ渡邉師父は、石井東吾さんについて
石井は「破」の段階にいる
と語っています。
守破離とは?
- 守:師の教えを忠実に守り、型を徹底的に学ぶ段階
- 破:型を理解したうえで、自分なりに工夫し応用する段階
- 離:型から完全に離れ、独自の境地を築く段階
つまり、石井東吾さんは「型を壊し始め、自分の道を模索する段階」に入っている、という見方です。
またヒロ渡邉師父は、
ブルース・リーが言っていたことは、頭だけでなくハートで理解しなければならない
という言葉を、石井東吾さんに何度も伝えてきたとも話しています。
この発言からは、技術や方向性に対する考え方の違いが、少しずつ生まれていた可能性も感じられますね。
最後には、
自力本願を選んだんだから、諦めずに頑張ってやってほしい
と、石井東吾さんにエールを送っています。
ネットで推測されている除名理由は?
ここからはあくまでネット上で語られている推測になりますが、主に次のような見方があります。
路線の違い
YouTubeでの活動が増え、
- 他流派とのコラボ
- エンタメ性の強い企画
- 映画出演やグッズ展開
などが、「純粋なジークンドーの伝承」とは違うと受け取られたのでは、という声です。
ワンインチパンチに関する扱いや、杉山しずかさんとのコラボが話題に上がることもありました。
安全管理の問題
指導中に関係者(平良さん)がケガをした件について、指導責任や安全面を組織側が重く見たのでは、という見方もあります。
影響力・経済面での対立
石井東吾さんのYouTube成功によって、
- 収益面
- 知名度
- 発信力
が大きくなり、組織内のバランスに変化が生じたのでは、という推測もあります。
ただし、これは確証のない憶測にすぎません。
破門ではなく「独立」と見るのが自然かも
これらを総合すると、今回の件は「何か大きな不祥事があった」というよりも、
- 方向性の違い
- 考え方のズレ
- 守破離の“破”から先へ進むタイミング
が重なった結果、組織としての除名という形になったと見るのが自然かもしれません。
少なくとも、
・師弟関係が完全に断絶している
・感情的な対立が表に出ている
という状況ではなさそうです。
むしろ、「一人の武術家が自分の道を選んだ」という表現のほうが、今の石井東吾さんにはしっくり来る気がしますね。
今後、武術家としてどんな姿を見せてくれるのか。
“破”の先にある“離”に到達したとき、また新しい評価が生まれそうです。
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石井東吾の現在は?
石井東吾さんは、2025年3月にジークンドージャパンを除名となった後、現在は独立した武術家として精力的に活動を続けています。
「除名=活動終了?」と思った人もいたかもしれませんが、実際はその真逆。
むしろ、今がいちばん忙しいんじゃない?というくらい幅広く動いています。
現在の活動の軸は、大きく分けてYouTube・道場指導・オンラインサロン・執筆・映画の5本柱です。
ワンインチ道場として武術指導を継続
ジークンドージャパンからの除名後も、群馬・池袋・大宮にあった道場はそのまま残り、現在は
「ワンインチ道場」という名前で武術指導を行っています。
組織の看板が外れただけで、「教える場所も、生徒も、指導内容も続いている」というのが実情です。
むしろ独立したことで、石井東吾さん自身の考えやスタイルを、よりダイレクトに反映できる環境になったとも言えそうですね。
オンライン道場「OneInch Salon」がかなり本格的
石井東吾さんの現在の活動で、特に力を入れているのが**オンラインサロン「OneInch Salon」**です。
これは、いわばオンライン版の道場。
動画学習
- 週1回、テーマ別の動画を配信
- 石井さん自身が実演しながら丁寧に解説
- YouTube未公開のオフショットや、かなり踏み込んだ技術解説もあり
- アーカイブ保存なので、いつでも見返せる
「初心者〜経験者まで対応している」のが特徴で、ジークンドーの基礎から応用まで、段階的に学べる内容になっています。
交流・直接指導
- ZOOMやLIVE配信での質疑応答
- コメントへの直接返信
- ワンインチチャンネルのメンバー(デニス植野行雄さん、カンベさん)との交流
動画を見るだけで終わらず、**「ちゃんと人とつながれるオンライン道場」**になっているのが魅力ですね。
オフラインイベントも開催
さらに、会員限定で
- リアル稽古会
- テクニックセミナー
- オフ会・打ち上げ
なども定期的に開催。
全国から参加者が集まり、石井東吾さんの直接指導が受けられるのは、ファンにとってかなり貴重です。
YouTubeは変わらず絶好調
もちろん、**「Togo Ishii 1inch channel(ワンインチチャンネル)」**も継続中。
- ジークンドーの技術解説
- フットワークやワンインチパンチの実演
- プロ格闘家や他流派とのコラボ
など、内容は相変わらず濃いです。
除名後も動画のクオリティや更新頻度が落ちていないどころか、「より自由にやっている感じがする」という声もあります。
映画・書籍と、表現の場も拡大
武術指導だけでなく、表現者としての活動も続いています。
映画出演
坂口拓さん主演のアクション映画**『1%er(ワンパーセンター)』**では、ジークンドーマスター・黄島役として映画初出演。
「演技」というより、本物のジークンドーがそのまま画面に出ているという印象で、ファンの間でも評価が高い作品です。
書籍出版
2022年には、学研から**『陰と陽 歩み続けるジークンドー』**を出版。
この本では、
- 小柄で平凡だった少年時代
- ジークンドーとの出会い
- テッド・ウォン、ヒロ渡邉両師父のもとでの修行
- サラリーマンとの両立
- YouTube活動の裏側
などが、自伝的に描かれています。
派手な成功談というより、「悩みながらも歩み続ける姿」がリアルで、武術に興味がない人にも刺さる内容です。
今の石井東吾は「ジークンドー家」より「武術家」
現在の石井東吾さんは、自らを特定の組織や流派の代表としてではなく、
「一人の武術家」
として活動しています。
新しい流派を立ち上げる予定もなく、誰かと争うスタンスでもない。
ただ、自分の信じる武術と哲学を、自分の言葉と方法で伝えている――そんな印象です。
除名という出来事はありましたが、それによって活動が止まるどころか、むしろ本当の意味で自由になった現在とも言えそうですね。
これから石井東吾さんがどんな「次の一歩」を見せてくれるのか。
今後の動きにも、ますます注目が集まりそうです。
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石井東吾の実力は?強い?弱い?
石井東吾さんがYouTubeにたびたび登場するようになると、コメント欄やSNSでよく見かけるのがこの疑問です。
- 「結局、石井東吾って強いの?」
- 「試合に出てないけど、実戦ではどうなの?」
……気になりますよね。
結論から言うと、**「弱いどころか、かなり強い部類」**だと感じます。
「試合がない=弱い?」は早とちりかも
ジークンドーは、ボクシングやMMAのような公式試合がありません。
そのため、「試合実績がない=評価できない」という声が出やすいんです。
でもこれ、例えるなら
「F1ドライバーじゃないから運転うまくないでしょ?」
と言っているようなもの。
競技が違うだけで、実力がないとは限らないんですよね。
実はガチな大会で結果も出している
石井東吾さんは、中国武術の散打(サンダ)大会に出場経験があり、
- 最優秀選手賞
- 技能賞
を受賞しています。
散打は「当たると普通に痛いやつ」です。
ここで評価されている時点で、「理論だけの人」ではないことはほぼ確定でしょう。
トップ格闘家とのスパーで「あれ?」となる
現在は削除されてしまいましたが、UFC経験者・菊野克紀さんとのスパーリング動画がありました。
正直に言うと、
「石井さん、全然引けを取ってないじゃん…」
という印象です。
むしろ、
- パンチやキックのスピード
- 距離感の取り方
- 無駄のなさ
は石井東吾さんの方が目立つ場面もありました。
「武術家=動きがもっさり」というイメージ、この動画を見ると一瞬で吹き飛びます。
実戦で使われたジークンドーの技
さらに説得力があるのが、RIZINファイター・矢地祐介さんのエピソードです。
2020年のRIZIN.22で、石井東吾さんから教わったジークンドーのサイドキックを実際の試合で使用。
試合後の振り返りでは、「打点が高すぎる」と石井さんからダメ出しが入ります。
このやり取りを見ると、
「あ、ちゃんと“実戦目線”で指導してるんだな」
と感じさせられますね。
プロが本番で使う技を教えている時点で、評価はかなり高いと言っていいでしょう。
K-1ファイターも思わず本音ポロリ
K-1出場経験のある小比類巻貴之さんとのスパー動画も公開されています。
1Rはキックルール、2Rはジークンドールール。
ここでも石井東吾さんは、
- 速いステップ
- 硬いディフェンス
- 近距離での圧力
をしっかり見せています。
小比類巻さんが「速すぎる」「一瞬で負けそう」と語っているのが、すべてを物語っていますね。
K-1ファイターにここまで言わせるのは、なかなかです。
結局、石井東吾は強い?弱い?
「試合がないから弱そう」そんなイメージを持っていた人ほど、動画や実績を見ると印象が変わるはずです。
- 散打大会での受賞歴
- トップ格闘家とのスパーで互角以上
- プロが実戦で技を使うレベルの指導力
これを踏まえると、「弱い」という評価は正直かなり的外れだと思います。
むしろ、競技の枠に収まらない、リアル寄りの強さを持った武術家。
それが石井東吾さんの実像ではないでしょうか。
今後のコラボや活動次第で、「やっぱり強かったんだな」と再評価される日も近そうですね。

石井東吾の除名の理由・破門・現在などのまとめ
今回は、石井東吾さんの除名の理由や破門の真相、現在の活動、そして「弱いのか?」という疑問までをまとめて見てきました。
まず、ジークンドージャパンからの除名についてですが、公式には「諸事情」とだけ発表されており、明確な理由は公表されていません。
破門ではなく除名で、実際には波紋的な対立や決裂というより、「方向性の違いによる組織からの離脱」に近い印象です。
除名後もヒロ渡邉師父との関係が完全に断たれたわけではなく、感謝の言葉や温かいエールが語られている点からも、
単純なケンカ別れではないことがうかがえます。
現在の石井東吾さんは、
- YouTubeでの発信
- ワンインチ道場での武術指導
- オンラインサロンの運営
- 書籍や映画出演
など、むしろ以前より活動の幅を広げて精力的に動いている状態です。
「除名=失速」ではなく、「独立=新章スタート」と考えた方がしっくりきますね。
そして気になる「石井東吾は弱いのか?」という点ですが、これについては 実績やスパーリング内容を見る限り、弱いどころか相当な実力者 です。
トップ格闘家や世界王者クラスからも高評価を受けており、競技の枠に縛られない“実戦的な強さ”を持つ武術家と言えるでしょう。
除名という出来事だけを見るとネガティブに感じがちですが、その背景や現在の姿を知ると、石井東吾さんは今まさに「自分の武術を追求する段階」に進んでいる最中だと感じます。
これからどんな形で武術を表現していくのか。
良くも悪くも話題に事欠かない石井東吾さんから、今後も目が離せませんね。